時々、「絶対音感があると、かえって不便なのではありませんか?」というご質問をいただくことがあります。
確かに、絶対音感があるために不便を感じている人がいるのは事実です。
どのように不便かというと、
・少しでも音がくるっていると、気持ちが悪くて聞いていられない。
・調性感があまり感じられないため、移調が苦手。
ということのようです。
一つ目の、「音がくるっていると気持ちが悪い」ということについては、江口式の絶対音感プログラムで訓練した子どもには、このような問題は起きません。
江口式では、和音を使って音を覚えます。これは、ピッチではなく音色で記憶していく覚え方です。ですから、正確なピッチでなければ気持ち悪いということは起きないのです。
二つ目の、「調性感 が感じられない」については、絶対音感がついたあとに、コードを使って、移調も含めた訓練をします。絶対音感と調性感をどちらも身につけることで、音の世界で自由に遊ぶことができるようにするのが、当教室の目標のひとつです。