絶対音感(ハタ)の練習で大切なことを、『新・絶対音感プログラム』(江口寿子・江口彩子著 全音楽譜出版社)から抜粋して、お伝えしたいと思います。
■毎日練習する
特別な日を除いて、毎日練習しましょう。
絶対音感を身につけることができた子どもの平均練習回数は、統計上では一日に4.2回です。
■すぐに答えを教える
絶対音感の練習では、不安な気持ちにさせないことが大切です。不安になって、音を当てようと頭を使うと、音の高さを比べる「相対音感」の聴き方に近づくからです。
■考えさせない・比べさせない
練習していて、子どもが、間違えたり答えられなかったりした時、「よく考えてね」とか、「さっきの音より高いでしょう」とか、比較させるような言葉かけをするのは、NGです。 比べるのは、相対音感の聴き方・頭の使い方です。
■弾く順番をいつもかえる
いつも決まった順番で練習していると、音を聴かずに順番で覚えてしまうからです。
■分散奏をしない
和音をバラバラにして、ド~ミ~ソ~、のように一音ずつ弾いて聞かせるのはNGです。 和音の響きを覚える練習にならないからです。
毎日練習するのは、お母様にとってご負担も大きいですし、大変だと思います。
だからこそ絶対音感は、お母様からお子様への、素晴らしい才能のプレゼントなのだと思います。
たとえゆっくりでも、あきらめずに、がんばっていきましょう!