練習する子の育て方

2015年8月より、毎月発行しているNews Letterに載せているコラムを、こちらにも掲載します。

毎日練習して、どんどん上達する子どもを育てるコツを、書いています。

【目次】

1.「まず、とにかく1週間毎日練習する(させる)」2015年8月号

2.「時間やスケジュールを決める」2015年9月号

3.「ゲーム感覚で、やる気を出させる」2015年10月号

4.「『自分には出来る』と思わせる」2015年11月号

5.「出来ているところを認める」2015年12月号

6.「目標は、ひとつ上におこう」2016年1月号

7.「ちょっと前の自分と比べてみよう」2016年2月号

8.「得意なところを伸ばそう」2016年3月号

9.「『この子は出来る子だ』と思い続ける」2016年4月号

10.「練習を支える人になろう」2016年5月号

11.「子どもの演奏を楽しもう、喜ぼう」2016年6月号

12.「大人も音楽を楽しもう」2016年7月号

13.「上手に出来なくても大切な人だと伝えよう」2016年8月号

14.「ピアノはすぐには出来ないから面白い」2016年9月号

15.「勇気づけよう!」2016年10月号

16.「今はまだ出来ないことに、立ち向かう力をつけよう」2016年11月号

17.「おうちでの練習のコツ」2016年12月号

18.「今年弾けるようになった曲、来年弾いてみたい曲を書いてみよう」2017年1月号

19.「自分の目標と生徒さんの目標を分ける」2017年2月号

20.「壁を乗り越える力」2017年3月号

21.「壁を乗り越える力 目標を作る」2017年4月号

22.「あわてない あきらめない」2017年6月号

23.「練習量は大事」2017年7月号

24.「その子にとって適切な練習量」2017年8月号

25.「発表会を経験すること」2017年9月号

26.「『出来る』という気持ち。『やりたい』という気持ち。2017年10月号

27.「出来ないことに耐える力」2017年11月号

28.「特訓の後にはフォローをしよう」2017年12月号

29.「レパートリーを作ろう」2018年1月号

30.「毎日練習しよう」2018年2月号

31.「間違いを指摘すると怒ってしまう時」2018年3月号

32.「出来ることと出来ないことを見極めること」2018年4月号

33.「自分を軸にしてコツコツと続ける事」2018年5月号

34.「感謝を忘れないこと」2018年6月号

35.「出来たと感じる基準をあげていくこと」2018年7月号

36.「発表会の意味」2018年8月号

37.「前向きに明るく解釈すること」2018年9月号

38.「「忙しい時期には、気長に、少しずつ、時間をかけて」2018年10月号

39.「レッスンから帰ったら、習ったことを思い出す時間を持とう」2018年11月号

40.「音楽を聴こう」2018年12月号

41.「間違えることは失敗ではなく、素敵な音楽と自分に向かう大切な体験」2019年1月号

42.「淡々と練習を続けること」2019年2月号

43.「出来ても出来なくても大切な人」2019年3月号

44.「視野を広く持とう」2019年4月号

25.「10年20年先を考える」2019年5月号

26.「がんばる機会」2019年6月号

27.「アイ(I)メッセージで伝えよう」2019年7月号

28.「発表会は、生徒さん一人一人が納得できる場であることが大事」2019年8月号

29.「がんばることで得られるもの」2019年9月号

30.「楽譜に書かれていることを理解しながら、ゆっくりと練習しよう」2019年10月号

「まず、とにかく1週間、毎日練習する(させる)」 2015年8月号

せっかくピアノを習っていても、おうちでの練習ができないと、「なかなか上達できない→やる気が出ない→ますます練習しない」という、良くない循環に陥ってしまいます。そこで、「どうしたら練習するようになるのか」について、毎月少しずつ考えていきたいと思います。(すでに毎日練習出来ている方は、参考までにお読みくださいね。)

 

今月は、「まず、とにかく1週間、毎日練習する(させる)」という提案です。

「練習しなければ出来ない」ということは、「練習すればできる」、ということでもありますから、まずはとにかく練習させて、上達したことを実感させるというのも、良い方法ですね。「上手にできた→やる気が出る→もっと練習したくなる」という、良い循環に入れることが目的ですから、1週間でできそうなところに目標を設定して、出来るようになったことを実感しやすくすることが、ポイントだと思います。

もしもおうちで、「とにかく1週間毎日練習させる」を実践なさった時には、どうぞメール等でお知らせください。次のレッスンで、「たくさん練習したから、上手になったね~!」とほめて、練習して良かったという気持ちを、さらに高めたいと思います。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)!


「時間やスケジュールを決める」 2015年9月号

今月の提案は、「時間やスケジュールを決める」です。

練習しようと思っていても、ついつい忘れてしまう、ということもよくありますね。「まあ、1日位いいか」と油断しているうちに、いつの間にか練習しないことが普通になって、「練習しない→上達しない→やる気が出ない」の悪循環に陥ってしまうと、そこから抜け出すのはなかなか大変です。

そこで、何時になったら練習するか時間を決めたり、「ご飯を食べる前に練習する」などとスケジュールを決めて、練習のきっかけを作ってあげることも、よい方法だと思います。

まだピアノを弾くことがレッスンの中心になっていない、始めたばかりの小さい生徒さんの場合は、「おやつを食べたらテキストを開いて、お母さんと一緒にレッスンでやったことを思い出す」とか、「お風呂の中で指の体操をする」なども、とてもよい練習(習慣)ですから、やってみてくださいね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)!

ゲーム感覚でやる気を出させる」 2015年10月号

今月の提案は、「ゲーム感覚で、やる気を出させる」です。

子どもたちが夢中になってやるゲームには、やる気を出すための仕掛けが、たくさん入っていますね。魅力的なキャラクターやストーリー展開は、なかなか真似できませんが、最終目標がハッキリしていることや、そこに至るまでに小さい目標(課題)が次々に出てくること、経験を積むたびに、分かりやすい形でレベルアップできることなどは、ピアノの練習にも取り入れることが出来そうです。

発表会でお渡しした「金メダル」や、毎日練習した人の名前を、このNews Letterに載せていることは、手の届くところに小さい目標を設定した例です。「音符速読みタイムトライアル」は、読譜の秒数を測って、上達(レベルアップ)をわかりやすく実感してもらうことを狙って行いました。

おうちでも、「10分練習したら1ポイントゲットして、10ポイントたまったら折り紙の金メダルをもらえる」等、面白いゲームを考えてみるのも良いかもしれませんね。

 

練習を通して、ピアノが行ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)

 

「『自分には出来る』と思わせる」 2015年11月号

今月の提案は、「『自分には出来る』と思わせる」です。

これまで、練習する子の育て方について書いてきましたが、いろいろ工夫してやってみても、やっぱり練習しない、という場合もあります。

心の中に、「できる気がしない」「自分には出来ない」という気持ちがあると、練習しない理由を見つけてはやらずに過ごして、だんだん練習しなくなってしまうのですね。(「ピアノは好きだけど、読譜はできない」・・・みたいに思っていることもあります。)

大人だって、出来ないことはやりたくないものですから、こういう子どもの気持ちは、よくわかります。

不思議なことに、「出来ない」という気持ちがあると、出来るはずのことも出来なくなったりするのです。落ち着いて読めばわかる音符が、なぜか読めなかったり、ゆっくり丁寧に弾けば弾けるはずなのに、なぜか弾けなかったり・・・。こういう時、心の中では、軽いパニックが起こっているのですね。

「ピアノが弾けるようになりたい」と思っていても、心の奥に「自分には出来ない」という気持ちがあると、なかなかできるようにならないし、出来ない結果を見て、「やっぱり出来ない」という思い込みを強くしてしまいます。これは良くない循環ですね。

その逆に、「自分には出来る」と思うことで、なぜか出来てしまうこともあります。発表会を経験して自信がついた子が、急にやる気を出して伸びたりするのは、その良い例だと思います。

毎日練習して、どんどん上達する子を育てるためには、「自分には出来る」と思わせることが、とても大切なのです。

では、「自分には出来る」と思わせるためにはどうしたらよいのでしょうか?

次回から何回かに分けて、書いていきたいと思います。


練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)!

「出来ているところを認める」 2015年12月号

今月の提案は、「出来ているところを認める」です。

毎日練習して上達するための原動力となるものは、「自分には出来る」という気持ちだと思います。少し難しいことでも、自分には出来ると思えれば、がんばる気力がわいてきますよね。

そう思えるようするための働きかけとして、「出来ているところを認める」ことは、とても大切なのではないかと思います。

 

「出来ているところを認める」というのは、出来ているところを探して、「ここが出来ているよ」と教えてあげることです。

例えば、弾いている曲の中で、速い部分がなかなか弾けないと、どうしてもそこに意識が向いてしまいますが、そこが気になるということは、他の部分は弾けているということですね。

上手になってほしいと願っていると、つい出来ていないところにだけ目が行ってしまって、出来ているところは、見過ごされがちです。

けでども、あえて意識して出来ているところを探して、「ここも、ここも、きれいに弾けているね」と教えてあげることで、「難しくて弾けない」という意識ではなく、「自分は弾けている」「難しいところも、きっと弾けるようになる」、という意識を持たせたいと思います。

出来ていないように見えることの中にも、どこかに出来ているところはありますから、そこを見つけて認めることで、同じ行動を、「出来なかったこと」から「出来たこと」に変えたいと思うのです。

 

子どもにも、防衛本能みたいなものはあって、出来なかった時の落胆を少なくするために、なかなか「出来る」と思おうとしない時もありますが、それでも、出来ているところを認め続けていくことで、もともともっているはずの、「できるかもしれない、やってみよう」という気持ちを引き出したいと思っています。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)!

「目標は、ひとつ上におこう」 2016年1月号

今月の提案は、「目標は、ひとつ上におこう」です。

たとえばテキストの新しい曲を見て、「長い」「難しそう」と感じた時に、全部きれいに弾きことなすことを目標にしてしまうと、目標にたどり着くまでの時間は、ずっと、「まだ出来ない時間」になってしまいます。その時間が長すぎると、、嫌になったりもしますよね。


でもそこで、たとえば4小節だけ弾けることを目標にしたら、1週間もかからずに達成できて、嬉しいと思えるかもしれませんし、「次もやってみようかな」と、さらにやる気が出るかもしれません。

大きな目標をもって、がんばり続けることも大切だと思いますが、ちょっとがんばれば手の届く、今の自分の一つだけ上に目標を置くことで、「出来た」という達成感を、短い期間で感じることができますね。

そこが出来たら、また次の小さい目標を作るという風に、少しずつ進めていくと、「ここも出来た」「ここも出来た」と思いながら、練習を続けることが出来ます。

これはsmall stepと言われる方法ですが、何かを学んだり成し遂げたりしようとする時に、良いやり方だと思います。

大きな山の頂上を目指そうと思ったら、途中で諦めたり嫌になったりしないで、一歩一歩を歩き続けるための工夫を、しなければなりません。いつも小さな達成感を感じながら、できるだけ楽しく歩いていってほしいですね。


練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに楽しく育てましょう!(^^)!

「ちょっと前の自分と比べてみよう」 2016年2月号

今月の提案は、「ちょっと前の自分と比べてみよう」です。

 

人と比べたくなるのは、人間の当たり前の感情だと思いますが、人と比べると、焦りますよね。

同じ比べるのなら、ちょっと前の自分と比べてみた方が、多分、楽しいです。

「先週弾けなかった部分が、今週は少し弾けるようになった」とか、「間違って覚えていた指使いを、今週は直して弾けた」など、ちょっと前の自分を思い出してみることで、自分の進歩に気づくことが出来ます。そんな小さな進歩の喜びを積み重ねることで、「自分には出来る」という自信も育っていくのだろうと思います。

もしかすると、「先週はたくさん練習できたのに、今週はできなかった」という時もあるかもしれませんから、そんな時は、「どうして練習できなかったのかな?」と考えてみることも出来ますね。

 

人と比べて焦って、とにかく丸をもらう事だけに執着するようになると、いい加減な弾き方のまま、場当たり的に進もうとし始めます。これでは結局力がつかないまま、テキストだけが進んで行くという状況にもなりかねません。

人と比べたくなる気持ちの方向を、意志の力でちょっと変えて、自分の小さな進歩に目を向ける癖をつけると、きっと練習が楽しくなると思います。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「得意なところを伸ばそう」 2016年3月号

今月の提案は、「得意なところを伸ばそう」です。

 

前回、人と比べるのではなく、「ちょっと前の自分とくらべてみよう」という提案をしましたが、そうはいっても、どうしようもなく比べられてしまう現実も、あります。

コンクールなどは競争そのものですし、学校の音楽会にもオーディションがあります。自分では人と比べていなくても、まわりからは比べられてしまうのですよね。

それなら、競争を、自分を成長させて仕組みとして利用するのが、賢いやり方なのではないかと思います。勝てるようにがんばろうという意欲を持つのは、周りを意識しすぎて苦しくならないように気を付けていれば、悪いことではありませんね。

競争を活用する場合、より有効で、楽しめるやり方は、「得意なところを伸ばす」ことだと思います。得意なところあというのは、伸びやすく、勝ちやすい部分でもあるからです。

指が速く回る子は、もっと早く動かせるように練習したり、感情を込めて弾くことが得意な子は、たくさんの演奏を聴いて、感情の込め方のレパートリーを増やしたり、緻密に考えるのが得意な子は、楽譜をよく見て曲の構造を考えたり、読譜の得意な子は、読譜力を磨いて、初めて見た楽譜でも弾けるようにしたり、覚えるのが得意な子は、調号や音楽記号を覚えて音楽博士になったり。

ある部分で秀でたものができれば、そこでの競争では勝つことが出来て、まわりから認められますし、自信もつきますよね・。得意な部分の実力をつけている間には、当然他の部分も練習しているのですから、いつの間にか全体的に力が伸びているのも確かです。

 

ちょっと前の自分と比べて小さな進歩を喜びながら、競争も意識して自分の得意なところを伸ばす努力をすることで、自信を持って上達していけたら、楽しいですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「『この子は出来る子だ』と思い続ける」 2016年4月号

今月の提案は、「『この子は出来る子だ』と思い続ける」です。

 

「ピグマリオン効果」という言葉をご存知でしょうか?アメリカの心理学者によって提唱された、「人は期待された通りの成果を出す傾向がある」という説です。

ランダムに選んだ生徒の名簿を教師に見せて、この子たちは数か月の間に成績が伸びると伝えたところ、実際にその生徒たちの成績が向上したというのです。教師が期待し、生徒もその期待を感じることで、成績が向上したというのが、この説の主張です。

確かに、相手が自分に期待をもっているかどうかというのは、何となく感じられるものですよね。それは、小さい子どもでも同じでしょうし、信頼している大人が自分に対して感じていることは、「正しい」ことなのだと、思うだろうと思います。

それならば、大人の側が「子の子は出来る子だ」と思い続けていることで、子ども自身が「自分は出来る」と思えるように導くことも、可能なのではないかと思います。

実際、レッスンで、生徒さんに何かキラッと光るものを見つけた時に、「すごいね」「できるね」「かっこいいね」と伝えたり、私自身もそのすごさに感動したりしていると、生徒さんがぐんぐん伸びていくことがあります。

教える側の「子の子にはこんなすごい所がある」という発見は、子どもにも伝わって、「自分にはできる」「がんばろう」という気持ちにつながるのだろうと、思っています。

いつも、子どもの小さなすごい所を見つけて、「この子は出来る子だ」と思い続けていることは、練習する子を育てる大きなポイントなのですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

 

「練習を支える人になろう」 2016年5月号

今月の提案は、「練習を支える人になろう」です。

 

これまで、「自分には出来る」と思わることの大切さと、そのためにできる働きかけや、意識の持ち方について、5回にわけて書いてきました。

「出来ている所を認めること」「small stepで目標は一つ上に置くこと」「人と比べるのではなくちょっと前の自分と比べること」「得意な所を伸ばすこと」「この子は出来る子だと思い続けること」は、練習する子を育てるうえで、大切なことだと考えています。

では、このような働きかけを通して、「自分には出来る」と思えるようになったら、いつも積極的に練習して、ぐんぐん伸びていけるのかというと、そうとも限りません。

生活の一部として、ずっとピアノを楽しめるようになるまでの長い間には、疲れてしまう時もあるでしょうし、スランプになることもあるかもしれません。「自分には出来る」と言う感覚は、いつも微妙に揺れ動いているものですから、「やっぱり無理」と、投げ出したくなることもあるかもしれませんね。

そんな時に、壁を乗り越える力となるものは、はやり、支えてくれる人の存在なのではないかと思います。そこで次回からは、「練習を支える人になろう」という内容で、精神的なサポートの仕方について、考えていきたいと思います。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

 

子どもの演奏を楽しもう、喜ぼう」 2016年6月号

今月の提案は、「子どもの演奏を楽しもう、喜ぼう」です。

 

どんなことでもそうでしょうが、自分が何かをすることで、喜んでくれる人がいるというのは、大きなモチベーションになるものですよね。

ピアノは個人プレーのように考えられがちですが、一人で練習している時でも、心の奥には人との関係があるのではないかと思っています。

発表会で、拍手をしてもらったり、自分の演奏をじっと聴いてもらえた経験は、何だか嬉しい気持ちとなって、ずっと心の中に残るものですよね。

自分がピアノを弾くことを、受け入れてもらっている感覚や、楽しんでくれている、喜んでくれている人がいるという感覚は、とても大きな励ましの力になるものだと思います。

 

時々、お迎えにいらした保護者の方が、お子さんの演奏を聴いて、拍手をしてくださったり、「きれいだった」「素敵だった」とほめてくださったり、「よく練習していて、すごいと思っています」とおっしゃったりすることがあって、素晴らしいなと思っています。

もちろんご家庭によって、教育方針や、親子の関係には違いがありますから、何が正しくて何が間違いという事ではありませんが、ご両親が、子どもの演奏を楽しんで、喜んでいらっしゃることは、練習を支えていく、一つの大きな力になるのだろうと思います。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

 

「大人も音楽を楽しもう」 2016年7月号

今月の提案は、「大人も音楽を楽しもう」です。

 

子どもにとって、お父様お母様はものすごく大事な存在ですよね。その大切な人が楽しんでいるものは、楽しくて良いものなのだと、きっと子どもは、無意識に思い込むだろうと思います。

音楽に良いイメージをもって取り組めば、練習も楽しくなりますし、練習すれば上手になって、さらに楽しくなるという、良い循環に入ることが出来ます。壁にぶつかった時でも、乗り越える力になりますね。

 

今回の発表会でも、お母様がよく聴いていらっしゃった曲を弾く生徒さんがいます。がっばって練習している様子の向こうにご家族のきずなも感じられますし、音楽を楽しむ気持ちが、お母様から子どもへと伝わっていることも感じています。お母様の姿が、よい影響を及ぼしているのですね。

 

もちろん、ムリにクラシックばかりを聴いている必要はありません。今クラシックとポピュラーの境界が曖昧になっている時代ですから、あまり難しく考えずに、自分が気に入った曲を楽しんで、子どもの心の中に、音楽の良いイメージを作ってあげられたら、素晴らしいですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

 

 

「上手に出来なくても大切な人だと伝えよう」 2016年8月号

今月の提案は、「上手に出来なくても大切な人だと伝えよう」です。

 

毎日練習する子を育てようとしているのは、ピアノが上手になってほしいからです。それなのに、上手にできなくても大切なひとだと伝えようというのは、矛盾しているように思われるかもしれませんが、これは、とても大切なことだ思っています。

 

たくさん練習をして、長くて速くて難し曲が弾けるようになったら、それはすごいことです。「すごいね」「かっこいいね」と褒めたくなるのは当然ですよね。でも、そこで、上手に弾けたことだけに焦点を当てていると、子どもは、褒められて嬉しい気持ちと同時に、出来なかったらほめてもらえないかもしれないという不安も、感じてしまいます。

 

人間ですから、いつでも上手く出来るわけではありません。出来るようになったことだけをほめ続けていると、出来ないことや、認めてもらえないことへの不安を感じて、ビクビクしながら生きていくことにもなりかねません。

 

アドラー心理学に、「結果」ではなく「過程」に注目するという考え方がありますが、上手に弾けたという結果だけでなく、そこにいたるまでの努力を認めて、「がんばてるね」と声をかけることで、、上手に出来ても、出来なくても、自分を認めることができますし、次もまたがんばろうという意欲もわいてくるのですね。

 

・・・では、がんばらない子はみとめられないのかといえば・・・(これは、私の想いですが)、究極的には、ピアノをがんばらなくても、他の何かをがんばらなくても、その子がそこにいてくれることだけで、充分に素晴らしいし、嬉しいことだと思っています。

 

そして、これも希望的観測かもしれませんが、自分がここにいることを嬉しいと思ってもらえているという安心感があれば、すぐには結果がでなくても、長くピアノとかかわって、楽しんで行ける人になるのではないかとも思っています。

 

不安を原動力にして頑張るのも、素晴らしいことです。でも、ピアノの素敵な世界は、できることなら安心感の中で、幸せな気持ちを感じながら歩んでもらいたいと、願っているのです。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「ピアノはすぐには出来ないから面白い」 2016年9月号

今月の提案は、「ピアノはすぐには出来ないから面白い」です。

 

ピアノは、弾きたいと思っても、すぐには弾けるようになりません。読譜やテクニック等の基礎力をつけ、音楽表現のボキャブラリーを増やしていく努力を重ねて、やっと少し、弾けるようになってきたことを、実感できるのではないかと思います。そこに至るまでには、時間がかかりますね。

 

それに、少し弾けるようになっても、テクニックも、表現も、どこまdも奥深いものですから、いつまでたっても、「まだまだ」なのです。

 

そんな大変なことをどうして続けるのかと言えば、ひとことで言えば、楽しいからなのですが、その楽しさは、わーっと騒いで遊んだりする楽しさとは、違っています。

 

なかなか出来ないことが、練習を重ねて少しずつ出来るようになっていく楽しさは、大変さと紙一重の深みのある気持ちなのですよね。この、大変だけれど楽しい(大変だから楽しい)という気持ちは、自分を成長させる喜びでもありますから、努力を重ねて自分を成長させていく中で、自分への信頼もまた、育っていくのではないかと思っています。

 

結局のところ、ピアノは、すぐには出来ないからこそ楽しいのではないでしょうか。

 

子どもたちが、音楽の世界で努力を重ねて、音がkの美しさと同時に、自分を成長させる喜びを感じてくれたら、嬉しいですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「勇気づけよう!」 2016年10月号

前月までの内容は、一年前にだいたい決めておりましたが、今月からは毎月思いついたことを書いていきます。

 

さて、今月の提案は「勇気づけよう!」です。

 

「勇気づけ」というのは、アドラー心理学で使われる言葉です。私はアドラーの専門家ではありませんが、ピアノの先生として活用している部分が多いので、私の理解している所で、少しだけ、具体的なやり方を書いてみたいと思います。

 

■「ダメ出し」ではなく「ヨイ出し」をする・・・良い所を探して伝えます。たとえば、もし全然弾けていなかったとしても、レッスンに来たことだけでも、前向きで建設的な「良い」ことなので、「今日も会えてうれしいよ」などと伝えます。

(ちなみに、ダメな所も見方を変えると良い所になります。「わがまま」→「自分がある」、「臆病」→「繊細な感受性を持っている」、等。)

 

■プロセスを重視する・・・出来たか出来なかったか、という結果ではなく、やろうとしている気持ち、がんばっていプロセスを認めます。「がんばってるね」と伝えると、出来たかどうかという結果にかかわらず、自分自身を受け入れられているという安心感も、感じられますよね。

 

 

■失敗を受け入れる・・・失敗が許されなかったら、挑戦できなくなりますよね。「間違えてもいいよ」と伝えて、何度も挑戦する気持ちを育てたいと思っています。

挑戦し続けることで、だんだんと実力もついていきますね。

 

「勇気づけ」によって、ピアノや、それ以外の困難なことにも立ち向かい続ける力が育てくれたら、素晴らしいですね。

 

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

今はまだ出来ないことに、立ち向かう力をつけよう」 2016年11月号

今月の提案は、「今はまだ出来ないことに、立ち向かう力をつけよう」です。

 

ちょっと弾いてみて出来ないと、「ムリ!」「できない!」という言葉が返ってくることがあります。確かに、今すぐ出来ないことに出会った時には、ちょっとした無力感みたいなものを感じますよね。

その時に、「出来ない」と考えるか、「今は出来ないけれど、練習すれば出来ると考えるかは、大きな違いです。今はまだ出来ないことに立ち向かって、出来るようにしていく力をつえるためには、「練習すれば出来るようになる」と思えるようにすることが、必要なのですね。

そおためには、小さな「できた」を積み重ねる体験が大切です。習い始めの初心者の時から、「2の指が立てられた」「ドの音符が読めた」といった小さなことを、「練習したら出来たこと」として伝えて、今出来ないことも練習すれば出来るようにあるという自信を、つけていきたいですね。

また、難しい曲になったときに、出来るようになるまでの壁を出来るだけ低くしておいた方が良いので、読譜力や手の形等の基礎は、きちんと身につけてもらいたいと思っています。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

 

「おうちでの練習のコツ」 2016年12月号

今月はちょっと視点を変えて、おうちでの練習のコツについて書いてみます。練習というのは、奥深いものだと思いますが、まずはこの3点に気を付けて練習しましょう。いつもレッスンで言っていることですが、改めて確認です。

 

■楽譜を見て弾く

まず気を付けたいのは、「楽譜を見る」ことです。音を覚えて手を見て弾く癖がついてしまうと、なかなか読譜力がつきませんし、手に「鍵盤感覚(手を見ないでも、だいたいどの辺りに何の音があるか分かって弾ける感覚)をつけることもできません。読譜力と鍵盤感覚がついていないと、新しい曲がなかなか弾けるようになりませんから、ちょっと難しい曲になった時に、挫折してしまうことにもなりかねません。

稀に、ものすごく音感が良くて音楽への情熱も人一倍あるような、天才肌の生徒さんもいて、こういう子は、セオリー通りでなくてもどんどん伸びたりしますが、天才肌である可能性に賭けて読譜力をおろそかにするのは、たぶん、ちょっと無謀です。

 

■指づかいを守る

指づかいは、漢字の書き順のようなものだと思います。いつも同じ指で練習することで、その音型を手が覚えるのですね。また、指使いを守れば、手の動きが不自然になって弾きにくくなることもありません。それに実は指づかいは、音楽の表現に大きくかかわっています。最初から指づかいを守る癖をつけることは、とても大切なのです。

 

■タッチポイントを意識する

指の関節は、すべて外側に出すのが基本です。指先のタッチポイントを意識すると、きれいな形を作りやすいので、いつも意識して弾きましょう。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「今年弾けるようになった曲、来年弾いてみたい曲を書いてみよう」 2017年1月号

今月の提案は、「今年弾けるようになった曲、来年弾いてみたい曲を書いてみよう」です。

 

レッスンノートの最後のページには、「今年弾いてみたい曲」「今年弾けるようになった曲」「来年弾いてみたい曲」という欄があります。まずは今年を振り返って、弾けるようになった曲を書きこんでみましょう。発表会で弾いた曲はもちろん、レッスンで弾いたテキストの曲や、自分でお楽しみとして弾いた曲もどんどん書いてみることで、達成感や、この一年の自分の成長をかんじることができたらいいですね。

「来年弾いてみたい曲」も、ぜひ書いてみてください。(この欄に書いた曲は、来年のレッスンノートの「今年弾いてみたい曲」の欄にも、もう一度書いてくださいね。何度か意識してみると、弾いtみたいという思いが、確認されて強くなりますね。)

おもしろいことに、今年のレッスンノートに「今年弾いてみたい曲」の曲名を書き入れていた生徒さんは、ほとんど、その曲がhけるようになっています。もちろん、まだ完璧に弾くことは出来ない場合もありますが、今出来る範囲で、一部だけでも、簡単にアレンジしたものでも弾いてみることは、「自分で弾きたい曲を見つけて弾く」という音楽の楽しみを知るという意味でも、とても良いことだと思います。

ピアノを弾くことを、自分事として、意欲を持って取り組むためにも一年の締めくくりに、今年の自分の成長を感じて、来年への期待を膨らませてくれたらいいですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「自分の目標と生徒さんの目標を分ける」 2017年2月号

今月は、レッスンする時に、私自身が気を付けていることを書いてみたいと思います。それは、「自分の目標と生徒さんの目標を分ける」ということです。

 

そこそこ長くピアノにかかわっている者として、私には「この曲はこう弾いて欲しい」という願いのようなものがあります。それは音楽の美しさへの感度でもあり、それを実現させるためのテクニックの練習の結果でもあって、ピアノの先生として生徒さんに伝える、大切なエッセンスだと思っています。私自身まだまだ伸びしろだらけなので、より深めていくために努力を続けている、音楽へのこだわりでもあります。

一方で、どんなに小さくても、生徒さんにはそれぞれ自分の、ピアノへの向かい方みたいなものがあるのも感じています。たとえば、その子の達成感のポイントが、「最後まで間違えないで弾ける」だった時に、間違えないで弾けたのに、「ここの歌い方はそうじゃなくて・・」みたいな指導をしてしまったら、やはりその子は心に引っ掛かりを残して、理解されない寂しさみたいなものを感じてしまうと思うのです。

ですから、その子がそこで何をしたいのかを感じたら、まずはそのことを、一緒に喜べる大人でありたいと思います。そのうえで、より深い音楽の美しさや、気持ちよさや、そのための技術を伝え続けることで、生徒さん自身の目標の質を上げていけたらと思います。

つい、私の願いに先走ったレッスンをしてしまうのですが、「その子にとってのピノを弾くことの意味」は、その子自身が無意識に感じている成長の課題として、大切にしなければと思っています。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「壁を乗り越える力」 2017年3月号

今月は、「壁を乗り越える力」について考えてみたいと思います。(来月も続きます。)

長くピアノを続けている間には、なかなか進まなくなったり、やる気をなくしたりといった壁にぶつかることも、ありますね。何とか乗り越えてほしいと、周りは思うのですが、なかなかうまくいかず、時間がかかることも多いです。

そもそも、「壁」という言葉自体、とても曖昧だなと思います。新しい音符を覚えることも、なかなか弾けない譜レースを練習することも、丸をもらって新しい曲に進むことだって、すぐには出来ないという意味では、壁なのですよね。でも、出来ることが増えていくことに喜びを感じていれば、そこに壁を感じることなく、練習して出来るようになっていきます。

つまり、すぐには出来ないことを重たく感じる気持ちが、それを壁だと感じさせて、委縮させたり、やる気をなくさせてしまうのですよね。そんな重たい気持ちの根っこにあるのは、不安や、ちょっとした怖れのような感情なのではないかと思っています。気持ちが重たくなっているから、壁が壁となり、乗り越えたい意欲をあまり持てないところに、壁のやっかいさがあるのですよね。

とは言っても、全く意欲あなくなているかというと、そうではなくて、重たい気持ちの奥には、子どもらしい、「成長したい」という気持ちが隠れていることが多いと感じています。

ですから、子どもの成長したい気持ちを信じて、その気持ちを呼び起こすためにいろいろなアプローチをしていくことになります。それについては、また次回に考えてみますね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「壁を乗り越える力 目標を作る」2017年4月号

前回の「壁を乗り越える力」の続きです。

 

生徒さんが壁にぶつかった時に考えるのは、乗り越えたい気持ちを、どうやって呼び起こすかということです。その時にわりと効果的なのは、「目標を作る」ことだと思います。

ピアノの練習は、地道で根気のいる作業で、しかも何のためにやっているのかという意味が、見えにくいですね。上達が感じられている時はともかく、少し停滞気味になってくると、ピアノに向かう意欲がしぼんでしまうのも、分かる気がします。そんな時に、目に見える目標が出来ると、そこに向けてがんばるのだという、練習する意味がハッキリします。

「発表会」や「学校の音楽会等での演奏」は、大きな目標になりますが、壁にぶつかっている時期によっては、年間を通じて様々な場所で開催されている、「ステップ」に参加してみるのも良いと思います。おうちにお友達をよんで、ピアノパーティーを企画してみるのもよいかもしれません。

人前で演奏するためにはたくさん練習しますから、当然その分進歩しますし、お客様から拍手をいただけることは、自信にもつながります。

目標を作ってがんばることが、壁を乗り越えるきっかけになったら良いですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「あわてない あきらめない」2017年6月号

今月の提案ことは、「あわてない あきらめない」です。

 

子どもが壁にぶつかって、なかなか練習しない時、気持ちを煽って励ますのも一つの対処法ですが、慌てないで見守る姿勢が必要になることもあります。出来ないことで気持ちが固まっている場合は、復活するまでに時間がかかることもあるのですよね。

そんな時は、すぐにはやる気が出なくても、慌ててイライラしない姿勢が、周りの大人には求められます。イライラしていると、どうしても出来ていない所に目が向きがちですが、そうなると、「出来ない→やらない→さらに出来ない」という、良くない循環に加速がかかってしまいます。

慌てないで見守るというのは、何もしないことではありません。子どもの様子を見ながら、ほんのちょっとした復活のきっかけを見つけようとする、繊細で積極的な姿勢です。テレビで聴いた歌を弾こうとしていたり、遊び弾きをしていたり、お友達と一緒に弾いて遊んでいたり、一瞬でも指の形に気をつけようとしたり、楽譜を見て弾こうとしたり、ちょっとでも自分からピアノに向かおうとしたりといった、何か前向きな様子が見られた時に、「すごいね」「がんばってるね」「すてきだね」と声をかけ続けているうちに、いつの間にか復活するということも、あるのですよね。

子どもの成長する力を信じて、慌てないであきらめないで、壁を乗り越えていけるように、手助けしていけたらいいですね。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「練習量は大事」2017年7月号

練習量は、やはい大事です。

弾けても弾けなくても、とにかく1回だけ弾いて、今日の練習は終わり、になってしまっていたら、なかなか上達はしませんよね。

もちろん、子どもたちも忙しいですから、ピアノにだけ時間をかけることは難しいと思いますし、ピアノを弾くことが苦しいことになってしまっては、習っている意味もなくなってしまいます。やみくもにたくさん練習させることだけが、ピアノを楽しめる人に育てることだとは限りませんね。

一方で、たくさん練習すると、確実に上達します。自分でも上達を実感できるようになると、ピアノを弾くことが、より楽しくなってくるのも確かです。また、練習を続けることで、出来なかったことが出来るようになっていく自分に、信頼感や自信を持つことも出来ますね。

ピアノに時間を取れる時期と、塾や、他の習い事などで忙しくなって時間が取れない時期とでは、その子にとって適切な練習量は違うと思いますが、時間が取れる時期には、できれば少しまとまった練習量を確保できるといいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「その子にとって適切な練習量」2017年8月号

練習量がおおいt、上達のスピードが速くなりますから、たくさん練習出来る時期には、まとまた練習時間を確保することが理想だと思います。

けれども、すべてのお子さんがそうできるとは限りません。毎日たくさん練習するのはちょっと大変、という場合も、ありますよね。では、あまり練習出来ない子はピアノに向いていないのかというと、そんなことはないのだと思います。おうちではほとんど練習しないけれどピアノは好き、と言う場合もあって、そういう子は、レッスンで毎回少しずつ練習しているうちに、時間をかけてゆっくりと上達していくのですね。

もちろんたくさん練習できれば、それにこしたことはありませんが、ピアノを弾くのはその子自身なのですから、その子にとって適切な練習量を、考えていければよいのだと思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「発表会を経験すること」2017年9月号

発表会に参加した生徒さんたちの、その後の様子を見ていると、やる気いっぱいになっていることが多いです。テキストの曲を今まで以上によく練習してきたり、指の形に気を付けるようになったり、次に弾く曲を考え始めていたり、レッスンの態度がとても素直だったりと、ピアノへの気持ちが前向きになっていることが感じられます。

発表会は、子どもにとって、自分が主役になれる非日常の体験です。特に小さい生徒さんたちにとっては、自分がピアノを弾くことを、たくさんの人に喜んでもらえる、嬉しい体験でもあるのだろうと思います。

少し大きくなると、本番の緊張の中でやり遂げる喜びも出てきますし、いろいろな生徒さんたちの演奏から、刺激を受けることも出来ます。

当日までの練習はそれなりに大変ですし、たくさん練習しても本番でどうなるかはわからない、エネルギーのいる場ではありますが、だからこそ、発表会の経験は、ピアノへのモチベーションを高める、大きな力になるのではないかと思っています。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「『出来る』という気持ち。『やりたい』という気持ち。」2017年10月号

「自分には弾ける、練習すれば出来る」という気持ちを持って練習を続けるためには、少しでも出来たところや出来そうなところを教えて、自信を持たせることが大切ですね。発表会など、どうしても練習せざるを得ない場に参加して、やり遂げた経験をすることも、自信を付ける良い機会だと思います。

もう一歩進んで、「弾きたい、やりたい、練習したい」という気持ちを持たせるためには、「人ととの関係」や「音楽との関係」が、大切になってくるのではないかという気がしています。

「お友達が弾いている曲を自分も弾きたい」「お母さんの好きな曲を弾いて喜んでもらいたい」「本番で弾いている姿を、おじいちゃんやおばあちゃんに褒めてもらいたい」といった気持ちは、「やりたい」気持ちを引き出しますし、「この曲が好き」「この曲を聴くとうっとりする」といった音楽への想いは、ピアノを弾く一番の原動力でもあり、人生を彩り続ける力になるものだと思います。

我が子のピアノのファンになって、喜んで聴いてあげることや、きれいな音楽を引ける環境を用意することは、ピアノに向かう力をはぐくむことでもあるのですね。

 

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「出来ないことに耐える力」2017年11月号

何かが出来ないということは、あまり気分の良いことではありませんね。けれどもピアノは、最初から弾けりなどということは稀で、出来ないことを出来るようにしていく過程の繰り返しです。ですから、出来ないことに耐える力が身についていないと、ちょっと辛くなることもあります。

では、出来ないことに耐える力は、どうしたら身につくのでしょうか。

生徒さんたちを見ていて感じるのは、悔しい思いをしても、とにかく練習し続けて乗り越える体験を何度かすると、「今はできなくても、練習すれば出来るようになる」という見通しが出来るらしいということです。そうなると、あまり嫌な気持ちを感じずにすむようになりますし、少し大変でも耐えることができますね。

 

そしてもう一つ大切なのは、「もし出来なくても、受け入れられる」という安心感なのではないかと思います。これがないと、出来ないことへの恐怖心が増すばかりで、嫌な気持ちに拍車がかかってしまいます。もしも結果として出来るようにならなくても、練習してがんばった過程そのものを、認めてあげたいですね。

 

もちろんそれぞれの子どもの特性もあるので、一概には言えませんが、出来なくても励まして練習をさせることと、一方で、もし出来なかったとしても認めて受け入れることは、出来ないことに耐える力を身に着けるうえで、大切なかかわりなのではないかと思います。

 

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「特訓の後にはフォローをしよう」2017年12月号

おうちでの練習がいつも楽しく出来たら、理想的ですよね。でも現実には、なかなかそうもいきません。本番を前にしてまだ弾けていない時などは、猛特訓が必要になることもあります。本人の気持ちは横に置いて、とにかく練習させるしかない場合も、あるのですよね。

弾けていない時というのは練習量が足りていなかったり、集中して練習できていない場合が多いですから、猛特訓すると、大抵弾けるようになります。ですから、猛特訓も、時には良いものだと思うのですが、少し気を付けたいこともあります。

「特訓をして良かった」と、子ども自身が思えるようにフォローすることを、心がけておきたいなと、思うのです。

子どもの心に残るものが、「嫌だった」という気持ちなのか、「特訓したら上手になれた」という気持ちなのか。これは、長くピアノを続けていけるかどうかを左右するくらい、大きな違いだと思います。同じことをして、そのことを、良かったと感じるのか、嫌だったと感じるかは、終わった後のフォローによるところが大きいと思うので、特訓の後には、「がんばったね」「上手になったね」「こんなに集中するなんてすごいね」など、気持ちが明るくなる言葉をかけてあげたいですね。

そしてもう一つ、実は特訓させている時というのは、させている大人も、大変なのですよね。エネルギーがいるので疲れるし、気分も良くありません。

ですから、特訓のあと、子どものフォローが終わったら、ぜひご自分へのフォローもなさってくださいね。「子どものために、こんなにがんばれる私がすごい」と、心の中でつぶやくだけでも、気持ちの疲れ方は違ってくるのではないかと思います。

 

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「レパートリーを作ろう」2018年1月号

ピアノを習っていると、「何か弾いて」と言われることがありますね。そんな時に、いつでも弾ける曲を持っていると便利です。児童館などでお友達の前で弾くとか、お客様がいらしたときに聴いていただくとか、帰省された時などに、おじい様やおばあ様や親戚の方に聴いていただくとか、ピアノを披露する機会は、意外とあるものです。

「ピアノを弾いて」と言われたときにパッと弾けると、喜んでいただけるだけでなく、自分でも嬉しいですね。「ピアノが弾ける自分」という自己イメージも強くなって、練習しようという意欲も、さらに高まるだろうと思います。

そのためにも、一年の締めくくりとして、今年弾けるようになった曲のいくつかを、自分のレパートリーとしてまとめておくのも、良いのではないかと思います。テキストの中から好きな曲を選ぶのも良いですし、発表会やクリスマスに弾いた曲は、もちろんレパートリーにしたいですね。

たくさん練習して弾けるようになった曲も、放っておくと弾けなくなってしまいますから、時々弾いておきましょう。レパートリー曲にするには、時々弾いてメンテナンスしておくことが、大切なのです。

レパートリーの楽譜をまとめて1冊のファイルにしておくと、楽しい気分になれますし、何かと便利です。暗譜(楽譜を見ないで覚えて弾く)で弾ける曲を増やしておくと、いつも頭の中にレパートリーの楽譜を持ち歩いているようなものですから、これはとても便利でよいですね。

 

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「毎日練習しよう」2018年2月号

今年最初のニュースレターですので、毎日練習することの大切さを確認しておきたいと思います。

 

毎日の練習がなぜ大切なのかを、改めて考えてみると、たぶんそれが一案楽な道だからなのではないかと思います。

たとえば新しい曲を弾く時でも、毎日練習していると、少しずつ着実に、弾けるようになっていきます。すると自分で、弾けるように名手入ることが実感できて、嬉しいです。嬉しければまたやる気になるし、やる気になって練習を続ければ、もっと弾けるようになるので、またやる気も出ます。「練習する→弾けるようになる→嬉しい→やる気になってまた練習する」という、良い循環にはいることができれば、ピアノは自然と上達していくのですよね。

逆にあまり練習できないと、なかなか弾ける部分が増えませんから、やる気も出にくくて、練習が億劫になってしまったりもします。レッスンで覚えたことを忘れてしまって、また最初からやり直しをする状態が続くと、自分ピアノが上手ではないのだと、思い込んでしまうことにもなりかねません。

大人もそうですが、子どもはさらに、成長することが嬉しい人たちですから、ピアノでも、自分の成長を感じられれば嬉しいし、感じられなければ、つまらなくなってしまうのかもしれませんね。

もちろん、生徒さん一人一人の生活のペースがありますから、それぞれ無理のない範囲で、出来るだけ毎日練習すればよいのだと思いますが、毎日練習することは、自分が成長していく嬉しさを感じながら、着実に上達していく近道で、一番楽な道なのではないかと思っています。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「間違いを指摘すると怒ってしまう時」2018年3月号

保護者の方とのお話の中でたびたび話題になるのが、おうちで練習している時に、音やリズムの間違いを指摘すると、親子でケンカになってしまうという問題です。

子どもにもプライドがありますから、間違っているところを指摘されるのは、たぶん、あまり嬉しいことではないのですよね。ピアノの先生に言われるなら仕方ないと思えても、本当に心を許していて甘えることも出来るお父様やお母様には、ついそんな気持ちをぶつけてしまうのでしょう。

間違いを指摘する時のコツは、その前に、良かったところをたくさん褒めて、気分よくさせておくことではないかと思います。その上で、「この音だけ違っていたみたいだけど、大丈夫かなぁ」みたいに柔らかく言うと、受け入れる場合もありますね。

惜しそれでも上手くいかないようでしたら、どうぞそのままレッスンに来させてくださいね。レッスンで注意しますので、ご心配なさらなくても大丈夫です。

 

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「出来ることと出来ないことを見極めること」2018年4月号

春は、進学や進級で慌ただしい季節ですね。塾や新しい習い事を始めて忙しくなったり、気候の変化や新しい環境への疲れから、体調を崩しやすかったりもします。ピアノの練習が思うように出来なくなる状況が、出てくる場合もありますね。

そんな時期に大切なのは、出来ることと出来ないことを見極める事かなと、思います。

たとえば、今まで毎日30分ずつ練習していた生徒さんが、忙しくて大変になっても、同じように練習を続けようとして無理をすれば、疲れ果ててしまうでしょう。体調が良くない時には、当然長い時間ピアノに向かうことは出来ませんよね。

でも、ちょっとした合間に5分だけ練習することは、出来るかもしれません。そういう隙間時間を、もし1日3回見つけることが出来れば、15分は練習できるのですね。(こういう時には、難しい所を取りだして部分練習するのがおすすめです。)

もちろん、練習時間が短くなれば、テキストなどの進み方は遅くなります。でも、その時に出来る精一杯のことをしているのですから、気に病む必要は全くなくて、むしろ頑張っている自分を褒めて良いのですよね。慌てず焦らず、ピアノとともに歩み続けてくれたらいいなと、思います。

 

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「自分を軸にしてコツコツと続ける事」2018年5月号

  長く続けている生徒さん達を見ていて感じるのは、人と比べずにコツコツと続ける力を持っているということです。友だちと比べて劣等感を感じたり、優越感を感じたりしていると、だんだん疲れてきますよね。優越感ならいいのでは、と思われるかもしれませんが、優越感は劣等感の裏返しで、自分よりちょっと上手な友達に出会えば、簡単に裏返ってしまいます。そういうことを続けていると、何のためにピアノを弾いているのかも、だんだんわからなくなってしまいます。

そもそもピアノを習っているのは、豊かな時間を過ごせるようになるためなのではないかと、思っています。人と比べてどうかとか、人からどう思われるかとかは、全く関係ないのですよね。

自分を軸にして、大変だけれど充実感を感じられることも含めて、自分にとって楽しいという気持ちを大切に、ピアノと関わってくれたらいいですね。そしてコツコツと続けて行けたら、ピアノは人生の時間を彩る、素敵な友達になってくれるのだと思います。

 

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「感謝を忘れないこと」2018年6月号

今回は、自分のための覚書です。

毎日のようにレッスンしていると、つい」忘れがちになってしまうのですが、レッスンに来た子と、その日一緒に過ごせることは、決して当たり前ではないのだと、改めて感じました。

その子が元気で、私も元気で、ご家族の皆様が協力してくださって続いている毎日に、感謝を忘れてはいけませんね。生徒さんたちも、ピアノに向かえる毎日のありがたさを、いつか感じるようになるのかもしれません。幸せな気持ちでピアノに向かえる人に成長するまで、ゆったりと支えていけたらいいなと、思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「出来たと感じる基準を上げていくこと」2018年7月号

レッスンで丸がもらえないと、生徒さんが悲しそうな顔になることがあります。自分ではちゃんと弾けていると思っているのに、丸にならないのは納得がいかない気持ち、分かる気がします。

ピアノの経験がまだ浅い子どもにとっては、「出来た」という基準は、「最後まで弾けた」という辺りにあって、楽譜に書かれている指示(レガートやスタッカートや休符等)の通りでなくても、「出来た」と感じるのでしょう。まだ経験が浅いのですから、当たり前ですよね。

少しピアノの経験を積んでくると、楽譜に書かれている通りに弾けても、テンポが揺れたり、速い所で転んでしまったり、音色にばらつきがあったりすれば、「出来た」とは感じなくなってきますし、もっと進んでくれば、そこで示されているのはどんな音楽なのか、もっと感じられるものはないか、表現の仕方やテクニックはこれでよいかなど、自分で納得できる基準はどこまでも高くなって、なかなか「出来た」とは感じにくくなってきます。でもそんな試行錯誤をしながらの練習は、音楽の深さに触れる幸せな時間でもあります。

レッスンというのは、それぞれの子どもの持っている「出来た」と感じる基準を、上げていく作業なのかもしれないと思います。最後まで弾けている曲を、もっときれいに弾くにはどうしたらよいのか。そもそも、「もっときれい」とはどういうことなのか。自分ひとりではなかなかわからない感覚を、少し音楽の先輩である先生が、言葉や音で示していくのが、レッスンなのかもしれません。

「出来た」と感じる基準が高くなっていくことは、より音楽を感じて知っていくことでもあります。生徒さんたちの「出来た」と感じる基準を、上げていきたいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「発表会の意味」2018年8月号

発表会が近いので、今回は、発表会を行う意味について考えてみたいと思います。

舞台の上で演奏するのは、大変なことです。そこに至るまでのの練習も、いい加減にするわけにはいきません。発表会に出ると決めた時から本番が終わるまで、常に頭のとこかにプレッシャーを感じる状態が続きます。それでお発表会を行うのは、そこで得るものが大きいと思うからです。

1つは、目に見える目標に向かって努力できること。ピアノはゴールが見えにくいうえに、ある程度弾けるようになるまでに時間がかかりますから、所々に目に見える目標があった方が、がんばり続けやすいのではないかと思います。

次に、本番を控えての練習は密度が濃いこと。お客様に聞いていただくと思うと、同じ練習をするのでも、緊張感が違いますね。発表会を経験するとぐんと伸びる生徒さん達が多いのは、集中力やテクニックが、いつも以上に身に付くからなのだろうと思います。

そして、大変な」ことを乗り越える体験をすることで、自分に自信が持てること。それに、特に小さい生徒さんにとっては、舞台でたくさんの拍手をいただけることが、「自分は受け入れられている」という、嬉しい感覚を持つことにもつながるのではないかと思います。

生徒さんたちが、発表会の機会を生かして、どんどん成長してくれたら嬉しいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「前向きに明るく解釈すること」2018年9月号

長くピアノを続けている生徒さんを見ていると、なるほど、と思うことがあります。自分の演奏に対しての解釈が明るいのです。「気持ちよく弾けた」「間違えたけど上手に弾けた」「最後の音がきれいに弾けた」など、出来たところに焦点を当てていることが多いのですね。多少ミスをしても、良かった所にも気持ちが向いているので、大きく落ち込んだりはしないのです。

もちろん、出来なくて落ち込んで、それをバネにしてさらに飛躍するということも、時には良いと思いますが、いつおそれでは疲れてしまいますね。基本的には明るい見方をしていた方が、楽しく続けていけるのだろうと思います。

上手くいった所に焦点を当てて、前向きに明るく解釈することは、実は意識的で、ちょっとエネルギーのいる作業でもあります。でもそういう姿勢が身に付いてしまえば、自分に自信をつけながら、楽しくピアノが上達していくことが多いです。ですから、自分の演奏を、前向きに明るく、自分に都合よく(笑)解釈できるように、手助けできたらいいなと思っています。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「忙しい時期には、気長に、少しずつ、時間をかけて」2018年10月号

少し大きくなった生徒さんたちが直面する問題に、「練習する時間がない」というものがあります。習い事が増えたり、学校の宿題の量が増えたり、塾や部活で忙しくなったりすれば、当然ピアノに向かえる時間は少なくなります。そんな時に、ピアノをやめて、たとえば「塾に専念する」というのも、自覚と覚悟を感じる意味の深い選択だと思います。一方で、ピアノも続けたいと考える場合には、気長に少しずつ時間をかけて取り組む姿勢を身に着けることが、大切なのだろうと思います。たっぷりと時間のある時のように、たくさんの量を短い期間で弾けるようにすることはできなくても、1小節ずつ、時間をかけて取り組むことはできます。難しいフレーズがすぐには弾けなくても、少しずつ練習して、思った甲地に近づけていくことはできます。

どんな時期でも、ピアノを続けている自分に自信をもって、楽しんでピアノとかかわり続けてくれたらいいですね。「楽しんでいる自分」に自信を持つことは、上手に弾けるかどうか以上に、ピアノのある人生を歩むうえで大切なことだと思います。

連取を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「レッスンから帰ったら、習ったことを思い出す時間を持とう」2018年11月号

レッスンが終わってお家に帰ったら、何をしていますか?ピアノのカバンを置いてすぐに遊びに行くこともあるでしょうし、次の習い事がある場合もあるでしょう。塾や学校の宿題もあるでしょうし、遅い時間のレッスンでしたら、すぐに夕食の時間になるかもしれません。でも、できることなら帰ってすぐに、それが無理でもその日のうちに、レッスンで習ったことを思い出す時間を持つことが出来たら良いなと思います。

レッスンで習ったことも、時間が経つにつれて忘れていきます。一度覚えたことを、また次のレッスンでやり直さなければならなくなってしまうのは、ちょっと残念ですよね。

今度の宿題はどの曲だったのか、気を付ける所はどこなのか、直してくる所はどこで、どんな練習をしたらよいのか等、テキストを眺めるだけでも、思い出すことは色々あると思います。長い時間をかけなくても良いので、ほんの少し、レッスンを振り返る時間を持てたら、きっとさらに気持ちよく、上達のスパイラルに乗っていけるのではないかと思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信を、さらに大きく育てましょう!(^^)!

「音楽を聴こう」2018年12月号

音楽、聴いていますか?せっかくピアノを習っていても、意外と音楽を聴いていないということがあるのですが、それはちょっともったいないです。

テレビで流れているような、ポピュラー系の音楽も、もちろん素敵です。色々な歌を聴いて「あの曲を弾いてみたい」と思えたら素晴らしいし、実際そうやって音楽の世界を広げている生徒さんを見ていると、楽しそうでいいなと思います。

発表会でよく演奏される曲も、動画サイトにたくさんアップされていますから、のぞいてみるのも良いですね。様々なジャンルのかっこいい演奏にも、たくさん出会えるのではないかと思います。

図書館では、クラシックのCDも貸し出していますから、順番に借りてみるのも良いですね。

色々な音楽を聴いて、素敵だと思う曲や弾いてみたい曲のリストが頭の中にできたら、練習もモチベーションにもなりますし、色々な曲を聴いているうちに、表現のボキャブラリーみたいなものもできてきます。

音楽を聴くことは、楽しくて、気持ちがよくて、ピアノが上手になるためにとても大切なことなのですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「間違えることは失敗ではなく、素敵な音楽と自分に向かう大切な体験」2019年1月号

先日のミニ発表会では、生徒さんたちの演奏が、それぞれとても素敵でした。いつも以上にきれいに弾けた生徒さんもいますし、もちろんちょっと間違えた生徒さんもいます。でも、もし間違えたとしても、それは意味のある体験なのだと思います。

私自身、本番で間違えたことは何度もあります。間違えれば、やはり恥ずかしいです。でも、そういう体験があったから、本番に備えても練習を工夫するようになりましたし、そういう自分に、「少しは成長しているかも・・・もしかしたら、もっと成長できるかも・・・」という期待や信頼を感じられるようになってきた気もしています。

本番というのは、自分の演奏に注目して聴いていただける特別の場ですから、当然緊張もします。その中で1回の演奏に集中して弾くのですから、そこから得られるものは大きいです。だからもし間違えたとしても、その体験は失敗ではなく、さらに素敵な音楽と自分み向かうための、大切な出来事にしていけたらいいですね。もっと工夫する場所が見つかったという、前進のための体験だし、きっと、ステップアップしているからこそ起こる出来事でもあるのですよね。

すべての演奏を、その子の成長の過程として、あたたかく見守ってくださる保護者の方に恵まれているのは、本当にありがたいことだと思います。評論家のように見るのではなく、子どもたちを育てる大人として、大きな目で見守っていただけているという安心感があるからこそできる、発表会とミニ発表会なのだと、今回も感じていました。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「淡々と練習を続けること」2019年2月号

毎回きちんと練習してきて、着実にテキストを進めている生徒さんたちにきいてみると、長い時間ではなくても、毎日かあらず練習している場合が多いです。「朝学校に行く前に20分から30分練習する」とか「お母さんが夕食の用意をしている間に練習する」とか、スケジュールを決めている生徒さんも多くて、色々工夫しているのだと思います。毎日練習している間には、気分が乗らない日も出てくると思うのですが、気分に引きずられないで続けているのは、すごいことだと感心してしまいます。

音楽は感じたことを表現するものですから、気持ちや気分はとても大事ですが、「気が乗らないからやらない」みたいなことを当たり前にしてしまうと、なかなか上達できなくなりますね。気持ちに振り回されずに練習を続ける力は、やはり必要なのだと思います。

「弾きたい」「やりたい」という気持ちは何より大切にしたいですが、「やることだからやる」という、その時の気持ちに左右されない態度も育てられたらいいですね。タンタンとやり続けることで積み上げていけるものは、大きいのだと思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「出来ても出来なくても大切な人」2019年3月号

ピアノ教室は、言うまでもなく、ピアノが弾けるようにして上手にしていく場所です。ですから、弾けるようにするための指導をするし、出来れば褒めます。ほかの誰かと比べて、弾けるとか弾けないとか評価することはほぼありませんが、その子自信の進歩を見つけることには、とても注意を払っています。

ただ、忘れてはいけないと思っているのは、「今目の前にいるこの子は、ピアノが弾けるから素晴らしいのではない」ということです。もちろん少しずつでも上達している姿を見るのは嬉しいです。でも、ピアノの上達によってその子の価値が変わるかと言えば、全くそんなことはありませんよね。ピアノが弾けるとか弾けないということ以前に、今ここにこの子がいるというそのこと自体が、ありがたくて素晴らしいことなのだと思います。

そして、これは希望的観測というこのかもしれませんが、出来るかどうかという結果にかかわらず、いつも認められている場所だと思えたら、安心して挑戦することができるのではないかとも思っています。挑戦することを恐れなければ、時間がかかっても、失敗を重ねながらでも、上達することができますよね。

上手に出来ても出来なくても、大切な人であることには何も変わりはありません。安心して挑戦して、自分のペースで上達してくれたらよいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「視野を広く持とう」2019年4月号

ピアノを習っている間には、やる気にあふれて毎日よく練習する時期だけでなく、やる気を失ってあまり練習しなくなる時期もあると思います。そんな様子を見ていると、本人だけでなくまわりの大人もつらくなってきますね。でも、そんな気持ちのままで何とか練習させようとすると、「やらない→怒られる(ケンカになる)→もっとやる気をなくす」という悪循環に陥ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時に、「現状というものはどんどん変わるものだから、そのうち新しい世界が開けるだろう」と視野を広くして考えてみると、ちょっと気持ちが落ち着くかもしれません。「ピグマリオン効果」という言葉があるように、まわりの大人が、ピアノを楽しんでいる子どもの姿を頭に描いていることで、いつの間にかそうなっていくことも、あるかもしれないとも思います。

気乗りがしなくなるのには、原因がある場合も多いので、対処はしていかなければなりません。(一番多いのは読譜のつまづきかなと思います。)でもその一方で、目の前の出来事だけでなく、もっと先の未来を見る視野も大切なのだと思います。

もちろん、だからといって練習をしなければ、それもまた、「練習しない→上達しない→ますますひゃるきをなくす」という悪循環になってしまいますから、明るくソフトに根気良く、練習の声掛けは続けていただけたらと思います。

子どもの自分を成長させる力を信じて、接していけたらいいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「10年20年先を考える」2019年5月号

ある幼稚園の卒園式で、園長先生が「ここで経験いsてきたことは10年後20年後に表れてきます」とおっしゃっていたというお話を伺いました。幼稚園や保育園での経験の成果は、すぐに目に見える形で表れてくるものではないのかもしれませんが、きっと人生の根のような、大事な何かになるのでしょうね。

ふっと、ピアノレッスンはどうなのだろうと思いました。もちろんピアノは、習い始めて10年20年かかって、やっと成果が現れるという習い事ではありません。でも、10年20年後のその人の人生に幸せをもたらすものになるために、何をすればよいのかということは、いつも考えていなければならないことだと思います。

たとえば大人にになって、誰に強制されるわけでもなく自分のためにピアノを弾いて幸せだと感じるのは、音楽の美しさや楽しさに心が揺れるからです。そんな美しさを自分で作り出せることも嬉しいし、集中する時間に充実感を感じます。それに、すぐには表現できない美しさが、練習を重ねて表現できるようになっていく過程に、自分の成長を感じられることも嬉しいです。

子どもたちが大人になった時に、ピアノを弾いて幸せな時間を過ごせるようになるためには、やはり身につけておかなければならないものはあります。多くを求めればきりがありませんが、楽譜が読めることと、5本の指をある程度自由に動かせることは、必要最低限の条件ですね。

それらの知識や技術を身につける過程が、出来るだけ楽しい時間であることが、大切なのではないかと思っています。出来ないことが出来るようになっていく成長の嬉しさや、表現することの楽しさそのものを感じながらピアノを習得していく過程は、実は大人の音楽の楽しみと同じです。ピアノの練習のすべての時間が楽しいというのは理想論に過ぎますが、楽しく幸せな時間をできるだけ多く持って、自分とピアノへの良いイメージとともに成長してくれることが、10年後20年後の幸せの根を、作ってくれるのではないかと考えています。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「がんばる機会」2019年6月号

ピアノの習得には、時間がかかります。長い期間練習を続けるのは大変なことですし、あまりがんばりすぎると、疲れて嫌になってしまうこともありますね。ですから、ルーティン化して毎日少しずつ淡々と練習をし続けることは、とても良いアプローチなのではないかと思います。

でも、同じような毎日が続いていくだけというのでは、飽きてしまうかもしれません。グッと力を出さなければならない機会を作ることで、急激に伸びる体験をすることも、時には良い刺激になるのではないかと思います。

発表会に参加される生徒さんは、力をだして取り組むきっかけにしてくれたらいいなと思いますし、参加されない生徒さんは、時にはちょっと難しい曲にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

力を出し切るのは、大変だけれど楽しい経験です。時々「がんばる機会」を作って、自分の成長を実感できたら、さらに自信が持てそうですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

 

「アイ(I)メッセージで伝えよう」2019年7月号

練習しない子どもを見ているのは、辛いものですね。特に、本番が近づいているのに練習しないと、大人の方がイライラしてしまいます。放っておくと練習しないなら、やはり声掛けは必要になると思いますが、そんな時にはいくつか気を付けると良いコツがあります。

まずは、ひと呼吸おくこと。イライラした気持ちをそのままぶつけても、子どもが感じるのは怒られているという嫌な気持ちだけで、前向きにがんばろうという意欲はわいてきませんね。

そのうえでで考えたいのは、伝え方です。「アイ(I)メッセージ」と「ユー(YOU)メッセージ」という言葉がありますが、人を動かしたいときには、「アイメッセージ」の方が効果的だと言われています。同じ練習を促す言葉でも、「あなた(YOU)を主語にして「(あなたは)練習しなさい」と言うよりも、私(I)を主語にして「私は、あなたに練習してほしい」と言った方が、言われた方は受け取りやすいらしいのです。

確かに、「私は、最近練習していない〇〇ちゃんを見ていると心配になる」とか「私は、〇〇ちゃんが本番で素敵に弾いてくれたら嬉しい」という言い方は、それほど反発したくなる言葉ではありません。そして、もしそうした言葉の前に、「私は、〇〇ちゃんのピアノを聴くのが好き」「私は、練習をがんばって上手になってきた〇〇ちゃんをすごいと思う」など、子どもを認める言葉のクッションが入っていたら、子どもの自尊心を傷つけることなく、練習してほしい気持ちを伝えられるかもしれません。

小学校中学年以上の生徒さんなら、練習しなければと一番思っているのは本人でしょうから、どうしたら練習時間を確保できるか、一緒に考えてみるものよいかもしれませんね。一日のスケジュールの中で、練習出来るタイミングを見つけたり、気力や体力のコントロールの仕方を一緒に考えてあげることで、スムーズに練習できるようになることもあります。

大人の一番の仕事は、子どもを信じることかなと思っています。失敗しないと信じるのではなく、失敗してもそれを糧にして成長していける子だと信じている大人がそばにいれば、きっと子どもは成長していけるのだと思います。もちろん失敗はしてほしくないけれど、何があっても大丈夫だと信じて、その上で、練習してほしい気持ちを伝えていけたらいいですね。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「発表会は、生徒さん一人一人が納得できる場であることが大事」2019年8月号

発表会は、日ごろの練習の成果を披露する場ですが、そこで何を大切にするかについての考え方は、お教室によって様々なのではないかと思います。私の教室で行う発表会は、「生徒さん一人一人にとって納得できる場、成長のきっかけとなる場」になることを目指して作っています。

まだ小さくてピアノ歴の浅い生徒さんの場合には、「大きな舞台で拍手をしてもらえる場=ピアノを弾く自分を認めてもらっていると感じられる場」になることが目標です。あたたかい拍手に包まれる経験をすることで、さらに自信を持ってピアノに向かうようになってくれたらと思います。

少しピアノの経験を積んで、ある程度まとまった曲を弾けるようになった生徒さんの場合には、「自分の演奏を聴いていただく場=楽しさや美しさを分かち合う経験を通して、音楽への理解やかかわり方を深める場」になったらと思います。

忙しくてあまり練習できない生徒さんの場合には、短い練習時間でも精一杯演奏して、その状況の中で自分が出来ることをする体験になったら良いなと思いますし、もしかしたら司会等を通して人前で何かをすることへの自信を持つ生徒さんもいるかもしれません。

その時のその子の状況によって、発表会に求めるものは違っているのは当たり前で、一律に完成度の高い演奏だけを求める発表会にはしたくないと、これは私の個人的な気持ちとして思っています。

そんな発表会を支えてくださっているのは、生徒さんたち一人ひとりの成長を見守ってくださる、保護者の皆様です。会場の皆様の作ってくださる大らかな雰囲気のおかげで成り立っているのが、私の教室の発表会なのだと思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「がんばることでら得られるもの」2019年9月号

発表会での演奏や学校の合唱合奏の伴奏のために集中して練習する時間は、いつも以上にがんばる時間です。「がんばる」というと、根性論のように感じられるかもしれませんが、自分の意志で集中する機会を作って取り組むことを「がんばる」と言ってみたいと思います。あえてがんばると決めなくても、いつの間にか集中して時間を忘れて取り組めるものに出会えたら、それは理想的だと思いますが、そういう機会がいつでも誰にでも訪れるものではありません。けれども意志の力で集中することは、ちょっと意識すれば出来ますね。

そうやってがんばっている生徒さんたちは、大変そうなときもあるけれど、どこか楽しそうにも見えます。集中して取り組んでいると、何かが分ったり、発見したり、出来るようになったりしていきますが、それは成長の過程そのものでもあります。子どもは成長しようとする力を持っていて、その力は、成長することを楽しいと感じる気持ちとなって表れるのではないかと思っています。だからきっと、がんばって集中して取り組むことは、大変だけれど楽しい、充実した時間でるのだろうと感じています。

もちろん、いつもがんばり続けるのは大変ですが、時々そういう機会を作って、自分の成長を感じていけたらいいですね。そしてそういう時間は、自分をもっと好きになっていく時間でもあるのだろうと思っています。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!

「楽譜に書かれていることを理解しながら、ゆっくりと練習しよう」2019年10月号

レッスンの時、「丁寧に弾こうね」とか「丁寧に練習してきてね」とか、伝えることがあります。でも、「丁寧に弾く」ってどういうことなのか、子どもには理解しにくいかもしれませんね。

そこで、当たり前のことかもしれませんが、どうやったら丁寧に練習したことになるのか、改めて考えてみたいと思います。

まず、楽譜をよく見て、書かれている音名とリズムを正しく理解して弾くこと。強弱やスラーなどの記号も、見落とさないようにしたいですね。そして大事なのが、指使いを守ることです。時々、弾くたびに違う指使いになっていたり、強引な指使いで弾いていたりするのを目にすることがありますが、それではなかなかスムーズに弾けるようにならないし、弾きにくかったりもするので、かえって遠回りになってしまいますね。

ではどうしたら、楽譜に書かれていることを理解しながら、指使いも守って弾けるのかというと、それはやはり、ゆっくり弾くことです。速く弾きたい気持ちはとてもよくわかるけれど、きれいに弾くためにの近道なのだと自分に言い聞かせて、ゆっくりと、頭も耳も心も使いながら練習できたら、それはとても丁寧で、効率の良い練習であるのだと思います。

練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てましょう!(^^)!